2009-01-01から1年間の記事一覧
今年は144冊の本を読みました。上半期は、『ウォーターランド』や『百年の孤独』を読んだり、ポストコロニアリズムの入門書を読んだりしました。春に佐藤友哉の『フリッカー式』を読んで、それ以降、佐藤友哉に大きく影響された読書生活を送ることになりまし…
存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて作者: 東浩紀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/10/01メディア: 単行本購入: 17人 クリック: 173回この商品を含むブログ (186件) を見る12/31読了。今年144冊目。 今年の読書の締めくくり。日記によると、読み…
(講談社文庫)" title="ABC (講談社文庫)">ABC (講談社文庫)作者: 阿部和重出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/04/15メディア: 文庫 クリック: 17回この商品を含むブログ (18件) を見る12/31読了。今年143冊目。 「ABC戦争」がいちばん面白かった。後に書か…
オブ・ザ・ベースボール作者: 円城塔出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/02/14メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 111回この商品を含むブログ (87件) を見る12/30読了。今年142冊目。 第104回文學界新人賞受賞作の「オブ・ザ・ベースボール」と「つぎ…
子供たち怒る怒る怒る (新潮文庫)作者: 佐藤友哉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/04/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (53件) を見る12/29読了。今年141冊目。 佐藤友哉のいいところがうまく発揮された傑作だと感じた。佐…
『1000の小説とバックベアード』佐藤友哉(新潮文庫) 『ゲーム的リアリズムの誕生』東浩紀 『城』カフカ(白水uブックス)『1000の小説とバックベアード』は解説・後書きはなし。期待してたんだけど。『ゲーム的リアリズムの誕生』は発売されて間もない頃に…
幻影の書作者: ポール・オースター,柴田元幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/10/31メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 28回この商品を含むブログ (85件) を見る12/27読了。今年140冊目。 救いとなる幻影を求めて――オースターの魅力のすべてが詰め込ま…
夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)作者: 北村薫出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1996/02/17メディア: 文庫 クリック: 31回この商品を含むブログ (140件) を見る12/26読了。今年139冊目。 本屋への行き帰りの電車で読んだ。
ここ最近はずっと自室に引きこもって読書に耽っている。外出するのは図書館と書店に行くときだけだ。家族以外とはまったく話していないし、家族と話すのも事務的な話が多い。でも、そんな状態であるにも関わらず、それともそんな状態だからか、ずっとコミュ…
ナンバーワン・コンストラクション作者: 鹿島田真希出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/07/28メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (34件) を見る12/25読了。今年138冊目。 『六〇〇〇度の愛』を読んで、鹿島田真希は女性性につ…
最後の吐息 (河出文庫)作者: 星野智幸出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/11/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (33件) を見る12/25読了。今年137冊目。 第34回文藝賞受賞作。星野智幸のデビュー作。 舞台はメキシコで…
ビッチマグネット作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/11/27メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 388回この商品を含むブログ (115件) を見る12/25読了。今年136冊目。 細部を好きになれる小説だった。語り手の女の子は、深刻なことを考え…
SPEEDBOY! (講談社BOX)作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/11/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (100件) を見る12/24読了。今年135冊目。 また成雄が登場。もしかして関係あるのかと訝り…
山ん中の獅見朋成雄作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (90件) を見る12/24読了。今年134冊目。 かなり面白かった。珍しく寓話っぽい展開で、いろんな例え話として読める…
熊の場所作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (120件) を見る12/23読了。今年133冊目。 「熊の場所」は舞城王太郎の純文学デビュー作(たぶん)。純文学のお手本みたいで…
みんな元気。作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/10/28メディア: 単行本 クリック: 35回この商品を含むブログ (198件) を見る12/23読了。今年132冊目。 とてもよい短編集だった。「みんな元気」はいろいろな可能性から選択しながら生きる…
好き好き大好き超愛してる。作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/08/07メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 179回この商品を含むブログ (335件) を見る12/22読了。今年131冊目。 「愛は祈りだ。僕は祈る」という冒頭が強い。「愛」も「祈…
ぷりるん。~特殊相対性幸福論序説~ (一迅社文庫)作者: 十文字青,ま@や出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2009/07/18メディア: 文庫購入: 28人 クリック: 543回この商品を含むブログ (76件) を見る12/22読了。今年130冊目。 普段利用している大型書店を2軒まわ…
暗闇の中で子供 (講談社ノベルス)作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/09/06メディア: 新書購入: 8人 クリック: 38回この商品を含むブログ (202件) を見る12/20読了。今年126冊目。 『煙か土か食い物』の続編。もう舞城の文体は読んでいる…
阿修羅ガール作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 157回この商品を含むブログ (223件) を見る12/21読了。今年129冊目。 第16回三島由紀夫賞受賞作。とても面白かった。 明らかに2ちゃんねるを模し…
世界は密室でできている。 (講談社ノベルス)作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/04メディア: 新書購入: 3人 クリック: 35回この商品を含むブログ (150件) を見る12/21読了。今年128冊目。 舞城なのに結構まともにミステリしてる。荒唐無稽…
現代思想としての環境問題―脳と遺伝子の共生 (中公新書)作者: 佐倉統出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1992/05/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (12件) を見る12/21読了。今年127冊目。 『思想地図vol.4』の中川大地氏の「…
アブサロム、アブサロム!(下) (講談社文芸文庫)作者: ウィリアム・フォークナー,高橋正雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/07/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (10件) を見る12/16読了。125冊目。 下巻は3日で読んだ。一気…
アブサロム、アブサロム!(上) (講談社文芸文庫)作者: ウィリアム・フォークナー,高橋正雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/06/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (15件) を見る12/11読了。124冊目。 1ヶ月以上かかった。こ…
新型インフルエンザにかかって5日くらいベッドで寝てました。そのあと出席停止期間が3日くらい余ってたからアブサロムの下巻を読みました。
ナイン・ストーリーズ作者: J.D.サリンジャー,柴田元幸出版社/メーカー: ヴィレッジブックス発売日: 2009/03/21メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (55件) を見る12/9読了。123冊目。 まるで野崎孝訳を執拗に避けているみたいだ…
サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)作者: 新城カズマ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/07/21メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 89回この商品を含むブログ (278件) を見る12/3読了。 舞台となっている辺里市は、開発が進みつつあるけどま…
サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)作者: 新城カズマ,鶴田謙二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/06/16メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 560回この商品を含むブログ (353件) を見る12/1読了。 急に時間を跳べるようになってしまった女の…
倫理21 (平凡社ライブラリー)作者: 柄谷行人出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/06/09メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 22回この商品を含むブログ (37件) を見る11/26読了。 講演を再編集して書籍化したもので、講演の口調で書かれているためとても読み…
この読書メモを見返しているとライトノベルばかり読んでいるみたいだけど、11月の初めから『アブサロム、アブサロム!』を少しずつ読んでいたり、学校の暇な授業中にはブックオフで買った『倫理21』を読んでいたりするから、まあいいか。 そういえば、文学界…