『オブ・ザ・ベースボール』円城塔

オブ・ザ・ベースボール

オブ・ザ・ベースボール

12/30読了。今年142冊目。
第104回文學界新人賞受賞作の「オブ・ザ・ベースボール」と「つぎの著者につづく」を収録。「オブ・ザ・ベースボール」は面白い小説だとは思うけど、これを読んだだけでは『Self-Reference Engine』を書くような作家には見えない。「オブ・ザ・ベースボール」だけから円城塔の能力を見通した選考委員の人たちは、やはり小説を読む力があるのだと感じた。「つぎの著者につづく」は註が豊富で楽しい。文学界に掲載されたときは註がなかったようなので、元ネタをばらすようにして註をつけたのだと思う。でもやっぱりよくわからない。