『みんな元気。』舞城王太郎

みんな元気。

みんな元気。

12/23読了。今年132冊目。
とてもよい短編集だった。「みんな元気」はいろいろな可能性から選択しながら生きることについての話なんだけど、決して月並みな描き方ではなく、舞城にしかできないような面白い取り組みがたくさん見られてよかった。「スクールアタック・シンドローム」は舞城の作品としては異色だと思った。どこが異色なのか自分でもよくわからないけど、たぶん主人公の語りが他の作品とは全く違うと思う。暴力の連鎖という人間の負の側面を、父子の和解を通して乗り越えていく話。