『イニシエーション・ラブ』乾くるみ

ネタバレ注意。

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説——と思いきや、最後から二行目（絶対に先に読まないで！）で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。

主人公が最初はおとなしくて純情だったのに、だんだんと浮気性で暴力的になっていく。それも伏線だったんですね。やっぱりミステリーってよいものです。