図書館へ行く

今日の朝は仮面ライダーディケイドを見るために起きて、でも見ながら「面白くない」とぐちって、でも龍騎が懐かしかった。朝ご飯を食べてからねむけざましにコーヒーを飲み、近所の図書館に自転車をこいでいった。よくよく考えてみると、自転車で3分の距離に図書館があるのはかなり運がよいことだ、と15年目で初めて思った。
とりあえず『群像』の今月号をとりに雑誌棚に行くと、『新潮』も毎月購読されていることに気づいた。どうしてこの2つの雑誌が微妙に距離を置いて配置されているのだろう。
「雑誌は1冊まで」と律儀に一冊一冊シールが貼られていたから、とりあえずその場で目次だけ見て、『新潮』の東浩紀の連載は今月号は休みらしいことを知って、『群像』を持ってソファに座った。決して広いとは言えないソファコーナーだけど、人はまばらだった。
座っている人の多くは時代小説や新聞を読むご老人の方々で、書棚を眺めている他の人も平均年齢は高めで、だいたい50歳くらいだったと思う。児童図書コーナーの子供たちを除けば、ぼくは最年少だっただろう。
『群像』の目次を開いて、さっそく気になっていた保坂和志佐々木敦の対談を読んだ。それぞれの言っていることが見事にかみ合っていて、とても面白い対談だった。青木淳悟磯崎憲一郎は「文学の音響派」で、保坂和志はそのプロトタイプだ、という話を聞いて興味が湧いたので、前から気になっていた『カンバセイション・ピース』を読んでみた。
ただ何もない日常の家族の触れ合いが描かれていて、思ったこともその生々しい状態で綴られている。佐々木敦の言うとおり、音響派っぽいなと感じた。昼時になるとご老人の方々が次々に帰って行って、ぼくもなんだかお腹がすいてきて家に帰った。
ふだんはお腹がすいたなんて感じることは少なくて、週末の昼食は平気でぬいて、夕方になってなんだか眠くて調子が悪い、そういえばご飯食べてなかったという感じなので、めずらしく健康な反応だ。ハヤシライスをたらふく食べて、せっかくだし今からもう一度図書館に行こうと思う。