『残像』ジョン・ヴァーリイ

残像 (ハヤカワ文庫 SF ウ 9-4)

残像 (ハヤカワ文庫 SF ウ 9-4)

7/25読了。今年74冊目。
読むのがつらいとぼやきながらも全ての短編に目を通した。「残像」がいちばんよかった。次は「逆行の夏」。ちゃんと読んでいないから信用できないけど。
70年代終わりごろの作品集だが、クラークとかハインラインとかの古典SFがそのまま発展したようなタイプの作品が多い。それぞれの作品ごとにネタが注ぎ込まれていて、意外な結末のものも多く、作品集としての水準はかなり高いと思う。ただ、ぼくはもともと古いSFはあまり好きではないので、わかりやすい実験性や鮮烈さがないとページをめくって読み進めるのがつらくなってくるのだと思う(ぜんぜんSFに詳しくないのに偉そうですみません)。