『クリプキーことばは意味をもてるか』飯田隆

6/18読了。今年61冊目。
100ページほどでクリプキの著作『ウィトゲンシュタインパラドックス』を解説するとても簡単でおもしろい本。前半は「グルー」と「クワス算」の丁寧な解説(このあたりは『科学哲学の冒険』や『探究1』でも読んだ)、後半は「懐疑的解決」の提示。論理学的な話題を日常的な言葉で語ろうとすると錯綜した文章になりがちだけれど、この本の記述はよく整理されていて読んでいて混乱することがない。