『科学哲学の冒険』戸田山和久

科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)

科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)

2/24読了。今年23冊目。
書くのを忘れていて順番が前後したけど、『マルドゥック・スクランブル』の前に読んだ。
正直な印象では、科学哲学という学問はあまり派手ではない。科学哲学には、現代思想のように抽象的な用語もなければ、近代哲学のような重厚さもない。目的も対象もあくまで科学の方法論に絞られている。だからこの本は記述は一見地味でおもしろくなさそうなのだけど、だんだんと議論が絡み合ってきて、後半になるとかなり複雑になってくる。表や注釈が多く、至れり尽くせりなのだけど、なんだかおぼろげなまま読み終わってしまった感がある。