『マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気』冲方丁

2/27読了。今年22冊目。
作者の年齢を意識しすぎるのはぼくの悪い癖だが、冲方丁がこの物語を着想したのは大学生のときらしい。登場人物が存在価値を探し求める物語なのは、冲方丁自身の苦悩があったからで、だからこそ他の物語にはない熱気を伴ったのだろう。若いのに斜に構えている自分が恥ずかしくなる。
普段読む本ではあまり正面から扱われていないテーマだったから、こういう読書体験もたまにはいいかなと思う。ぼくはこんなにまっすぐにはなれない。