『容疑者Xの献身』

家族がリビングで見ていたから、つられて何となく見てしまった。でもよいミステリでした。トリックも面白くて、キャラクターもかっこいいひとが多かった。『龍馬伝』を見ていると福山雅治はかっこよすぎて龍馬のイメージと合わないように思っていて、それと比べると湯川教授の役ははまり役だと思いました。もちろん堤真一の演技はとてもよかったです。物理学者と数学者をそれぞれ事件からは少し離れたところに配置して、純粋な頭脳戦として推理合戦が始まる展開はうまいなあと思いました。ぜひ中二のぼくに見せてあげたい。当時のぼくは、理系の頭のいい人が登場する物語がけっこう何でも好きでした。その頭脳戦は後半どんどん切実なものへとシフトしていき、引き込まれました。