『イスラーム文化』井筒俊彦

イスラーム文化−その根柢にあるもの (岩波文庫)

イスラーム文化−その根柢にあるもの (岩波文庫)

1/6読了。今年3冊目。
当時国際情勢において注目を集め始めたイスラームの、思想の根底にある考え方をまとめた1981年の講演。この講演のメインはイスラーム文化の国際問題における立場ではなく、あくまで思想の根底にあるものとそれを形成してきた歴史。イスラームの成り立ちの説明は、世界史の授業で学んだことの復習と補足になった。もっとも面白かったのは、スンニ派シーア派の思想の根本的な対立についての説明で、なぜあれほどいがみ合うのか納得することができた。