『花ざかりの森・憂国ーー自選短編集』三島由紀夫

花ざかりの森・憂国―自選短編集 (新潮文庫)

花ざかりの森・憂国―自選短編集 (新潮文庫)

6/28読了。今年61冊目。
三島由紀夫16歳のデビュー作「花ざかりの森」、三島由紀夫の割腹自決への憧れが垣間見える短編「憂国」などを含む13篇を収録。「花ざかりの森」は、その完成度から早熟な三島由紀夫の才能を再認識した。また、そのほかの作品と比較しても一貫性があって、生涯一貫して「三島由紀夫」を演じていたことに感心した。「詩を書く少年」では、少年時代の三島由紀夫の感情などが書かれていて、やっぱり自意識過剰で、いちばん面白く読めた。