『十角館の殺人』綾辻行人

ネタバレ注意。

十角館の殺人 (講談社文庫)

十角館の殺人 (講談社文庫)

半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の7人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生きて残るのは誰か?犯人は誰なのか?鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。

7/28読了。今年62冊目。
文体が好きになれない。本格ミステリとしての伏線を巡り込ませるために最適化された文章のように感じた。
あまりにも本格ミステリ過ぎてぼくには楽しめない。叙述トリックって、叙述トリックだと知っているだけで疑ってかかってしまって良くない。その点、『ハサミ男』は面白かった。まだ無邪気だったし。
13歳のころはミステリばかり読んでいたのに(当時から本格は好きではなかったような気もする)、ほとんど読まなくなっていることに気づいた。それで、この春くらいからまた少し読んでみて、ぼくもかわってしまったなと思う。