『白痴(上)』ドストエフスキー

白痴(上) (新潮文庫)

白痴(上) (新潮文庫)

3/17読了。今年30冊目。
文学史上においてムイシュキン公爵はとても重要な人物らしく、『白痴』を語るときにはだいたいいつもムイシュキン公爵の人格が注目される。だから彼の個性については特に驚かなかったのだけれど、彼に対する周囲の人物たちの態度はけっこう新鮮だった。あまりに誠実すぎて扱いづらいが愛さずにはいられない、みたいな感じ。みんながみんなそういう態度なのにその中にもヴァリエーションがあるからおもしろい。