『心理学化する社会ー癒したいのは「トラウマ」か「脳」か』斉藤環

心理学化する社会 (河出文庫)

心理学化する社会 (河出文庫)

1/29読了。今年13冊目。
中三で初めてエヴァンゲリオンを見てから、90年代の心理学ブームには興味があった。しかし当時は、その現象を解説した名著として紹介されていたこの本はまだ文庫化しておらず、ちょうど1年前に文庫化したときは嬉しくてすぐに買ってきた。でも読む気になれずに放置していて、今になってやっと読んだ。
この本を読むことで、90年代当時はまだ幼くてよく知らなかった心理学化の歴史を整理し、心理学化がどういう性質を持ったものであるか少しわかった。これで、自分でも気づかないうちに心理学の言葉を乱用することは少しでも避けられると思う。