『西洋音楽史』岡田暁生

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)

1/15読了。今年6冊目。

中世から現代に至る歴史を、「私」という一人称で語ることを恐れない。(「まえがき」より引用)

名著。西洋音楽史を一気に読み通して学ぶことができる。そのもっとも大きな原因は、前書きでなされたこの所信表明にあるのではないかと思う。「私」という視点を認めれば、歴史はドラマとして構成され、バラバラの史実はひとつの文脈にまとまる。登場する楽曲たちをほとんど知らないぼくでも、わくわくしながら読むことができた。