『殺戮にいたる病』我孫子武丸

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

10/13読了。今年100冊目。
これも『死霊』の息抜き。
とりあえずミステリーの要素に関しては何も語らない。ネタバレが怖ければ何も語らなければよいのは当たり前で、ミステリーの感想は書かないことも増えると思う。
ミステリー以外の要素について。ネクロフィリアサイコキラーの話なんだけど、すごく精神分析的な描かれ方をしている。その周囲の人物も精神分析的な心理を持っていて、偶然直前に読んだ『生き延びるためのラカン』がちょうどよい解説になった。心理学が社会を席巻していたらしい90年代の時代性を感じた。そのうち『心理学化する社会』も読みたい。
ライトノベルとミステリーを読みまくったおかげで今年は余裕を持って100冊を突破した。そして冊数を数えることの無意味さに気づき始めた。たぶん来年からはやめます。