『サブカル・ニッポンの新自由主義』鈴木謙介

生き方のルールが変わった!
ロスジェネを苦境に陥れた元凶たる新自由主義を支持するロスジェネ。そんなねじれがこの社会には生じている。そこに突破口はないのか、気鋭の社会学者が探る。

3/11読了。今年23冊目。
カーニヴァル化する社会』と同じく、前半は社会を緻密に議論する。既得権批判とか新自由主義とかの話で、色々な議論を引用しながら丁寧に進む。そして後半は急に面白くなって、アナーキズムの話が出てきて、この話がしたかったのか、という感じ。『カーニヴァル化する社会』と同じ展開で、わざとなのかもしれないと思った。夏に読んだ『自由主義の再検討』が、わけわからないというか、遊びすぎでほっぽりだしたのはもったいないことしたと、今頃後悔している。