『百年の孤独』６日目

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

361ページまで読んだ。
アウレリャノ・ブエンディア大佐の死の表現は素晴らしいと思う。

サーカスのことを考えながら大佐は栗の木のところへ行った。そして小便をしながら、なおもサーカスのことを考えようとしたが、もはやその記憶の痕跡すらなかった。ひよこのように首うなだれ、額を栗の木の幹にあずけて、大佐はぴくりともしなくなった。家族がそのことを知ったのは翌日だった。朝の十一時に、サンタ・ソフィア・デ・ラ・ピエダがごみ捨てに中庭へ出て、禿鷹がさかんに舞い降りてくるのに気づいたのだ。（312ページ）