『夢の島』日野啓三

夢の島 (講談社文芸文庫)

夢の島 (講談社文芸文庫)

巨大な都市のゴミの捨て場所――夢の島。バイクを疾駆させ、主人公を惹きつける若い女。ゴミの集積地が、“魅惑の場所”に鮮やかに逆転する――時代の最尖端での光芒を放つ、日野文学の最高傑作。芸術選奨受賞作。

11/2読了。今年87冊目。
文学として素晴らしいのはよく伝わってきます。でも、物語として何だか年をとっているような気がします。やっぱりこういう文体やストーリーは古くなってゆくのだと感じました。


12/8追記。
主人公が街を歩き、ビルが並ぶ町並みに魅力を感じる描写から始まる。彼は普通の団塊の世代の一員として、仕事に精を出していた。しかし視線を合わさない家族のマネキンや路傍のゴミに魅力を感じるようになってゆき、バイクを乗りまわす若い女性との出会いが引き金となって彼の中に、大きな「逆転」が訪れる。
ググったら上の方に出てきて、こんな適当な感想だけでは失礼だと思い、あらすじを書き足しました。