『無限論の教室』野矢茂樹

無限論の教室 (講談社現代新書)

無限論の教室 (講談社現代新書)

「無限は数でも量でもありません」とその先生は言った。ぼくが出会った軽くて深い哲学講義の話

9/12読了。今年77冊目。
新書だけど、架空の講義を描くというかたち。哲学者もこういうこと書くのか、と少し驚いた。
2年くらい前に学校の物理の先生が「アキレスと亀」について偉そうに語っていた。時間はある数字に近づいていくだけじゃないか、と。そのときぼくは、それって何だか違うよな、と思ったけど、反論するほど勇気もないし、何より言葉で説明できる自信がなかった。この本でそれが説明されていて、あの物理の先生はやっぱり間違っていたのだとわかって、安心した。中学生の時に読んでおけばよかった本。