ブレードランナー

ブレードランナー 最終版 [DVD]

ブレードランナー 最終版 [DVD]

2020年、絶えず酸性雨が降り注ぐ薄暗い地球に、植民地惑星から4体のレプリカントが脱走してきた。彼らの捕獲を依頼された「ブレードランナーデッカードが、潜入したレプリカントたちを追う…。
フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作に、近未来を舞台にしたSFサスペンス。その卓越した近未来描写により、多くのファンをもつカルト作品。ルトガー・ハウアー扮するレプリカントは、主演のハリソン・フォードを喰う存在感を見せつけた。
本作は、制作から10年後にスコット自ら手を入れた「ディレクターズカット」。残酷描写がらみのバージョン違いが存在していたが、リドリー・スコット自身は「これが本当にやりたかったことだ」と語っている。

リドリー・スコット監督作品。原作の『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』を気に入ったので見た。残念ながら原作とはテーマが変わっていたけれど、これもまた良かったと思う。徹底した近未来の都市の描写や、ハリソン・フォードとアンドロイドたちの演技は素晴らしかった。近未来といえばきれいに整頓されたイメージがあるけれども、この映画で描かれているのは様々な民族や文化が融合して煩雑な暗い風景だ。芸者さんの宣伝広告や日本語をしゃべるうどんやさんなどにはついつい笑ってしまう。ふとカウボーイ・ビバップに似ていると思った。あのアニメも、様々な民族や文化が描かれていた。原作と違って宗教や人工の羊などは出てこないけれど、これはこれでよいかもしれない。