雪 / オルハン・パムク

雪

1990年代初頭、トルコ北東部の地方都市カルス。雇われ記者の詩人Kaは、イスラム過激派によるクーデター事件に遭遇し、宗教と暴力の渦中に巻き込まれ…。世界40か国語に翻訳され、各国でベストセラーとなった超話題作。

2006年ノーベル文学賞受賞。現在のトルコの宗教観がよくわかります。無神論者で詩人のKaの視点から描かれているため、イデオロギーのようなものは感じられず、詩的な感じがします。また、とても緻密な構成で、ミステリー的な要素もあります。